IT業界における女性進出の実態とは

WebやITに関する業務というと、高い知識が必要で職場で常にPC画面の監視をして仕事をするイメージを伴います。専業性が高く、子育てをしている人などが、ちょっとした時間を設けてこなすような仕事とはかけ離れた印象を持ってしまいますが、実際2000年代前後まではこうした認識はあながち間違ってはいませんでした。しかし、近年は就労環境の多様化が促進されることにより、様々な人材に対してその能力が最大限発揮される機会が提供されるようになってきました。

2014年度の「ダイバーシティ経営企業100選」において、多くのIT企業がダイバーシティ経営の取り組みによってイノベーションに基づく新たな価値を創造していると評価されるに至っています。こうした取り組み方は企業によって様々ですが、子育てを主体とした就労時間や就労場所の調整が図られ、特に女性が活躍できる職場を目指した方策がとられています。

WebやIT業界においては、多様な価値観の必要性に基づいて産業構造が絶えず変化してきており、「ダイバーシティ経営企業100選」に表彰される企業も多いという特徴があります。つまり昨今のWeb・IT業界においては、女性にとって大変働きやすい環境が整ってきているということなのです。経済産業省が2016年に発表したWeb・ITの人材状況によれば、Web・IT業界における女性比は25%を超えてきており、今後もその比率はさらに伸びると予測されています。